あなたは、「正しい情報」を集めることができますか。
自分が伝えたいことを、相手が納得するように伝えることができますか。
少しでも不安に感じるなら、それは、「本質を考える力」が、不足しているからかもしれません。
紹介する内容は、私が大学で実際に受講した内容をもとに、紹介しています。
大学生にも必須のスキル「本質を考える力」
「クリティカルシンキング」という言葉を知っていますか。
ゲーム用語とかじゃないですよ。
クリティカル(critical)は、「批判的な」という意味で、使われています。
全部訳すと「批判的思考」とかになりますね。
しかし、何でもかんでも「ダメだ」と、批判する考え方ではありません。
物事の考え方の一つで、人の話や、ネットの情報などの「本質を考える力」です。
学生は、宿題やバイト探しで使う、インターネット情報だったり、テレビを見ていると流れてくるCMの情報だったり様々な情報にさらされています。
しかし、自分にとって、有益だと思っている情報の中には、
伝えられていない情報があったり、言い換えられている情報が含まれていたりします。
それらを、見抜くことができるのが「クリティカルシンキング」です。
そして、裏を返せば、話の流れを根拠づけて伝えることができるようにもなるので、相手に納得してもらう話をするのにも、とても効果的です。
具体例から考えてみよう
Aさん:パソコン選びまような…
Bさん:僕のパソコン使いやすくておすすめだよ
Aさん:聞いたことある会社だな
Bさん:それに△社は、最新技術を使っていて、顧客満足度も90%をこえているんだ
Aさん:確かに90%はすごい…それにしようかな!
ちょっと極端なもので見ていきます。
「なぜ、顧客満足度が高いか」考えてみましょう。
出典:「新版 考える技術・書く技術」(バーバラ・ミント著、ダイヤモンド社)
上の理由が、下に来るように整理され、見やすくなっていますね。
しかし、このつながりは正しいでしょうか?
それを簡単に確かめる方法があります。
それは、「否定してみる」です。
〇〇だから、△△だ。→〇〇でないなら、△△ではない。
のように、変えてみましょう。
- 最新技術が使われていないので、顧客満足度が90%にならない→最新技術が使われていなくても満足度は高いものもある→×
- △社のパソコンが使いやすくないので、顧客満足度が90%にならない→良さそう
①では、「反例(当てはまらないもの)」が存在します。
そうなると、情報の信頼性が失われてしまします。
「ちょっとあやしいな」と思われます。
- ピラミッド法、下に理由をおいて、関係を整理
- 正しい理由になっているか、反例を見つける
情報に信頼性を持たせるためには
このままでは「最新技術は効果があるかわからない」で、終わってしまいます。
「信頼性」を持たせるためには、「事実」をベースにする必要があります。
以下のような事実があると、わかったとします。
- 最新技術は、摩擦を減らす技術
- 摩擦を減らす技術で、スムーズにタイピングできるキーボードが開発された
最新技術は何をもたらしているか→摩擦を減らすことができる
そうすると、摩擦が減って、スムーズなタイピングができるキーボードが開発でき、使用者は、パソコンが使いやすくなりますね。
摩擦を減らす→タイピングしやすいキーボード→パソコンの使いやすさ
最新技術が、顧客満足度に効果があるかどうかは、パソコンの使いやすさを結論づける要因になれば、証明できたことになります。
それでは、改めてピラミッドを作り直してみます。
見やすいように摩擦を減らす技術にまとめました。
結論に向かって、事実をもとに話をすることで、納得のいく文になります。
- 結論までには、隠れている事実がある
- 事実には、結論づける根拠がある
まとめ
普段のテレビや、ネットでは「最終的な結論」と「一部の事実」ばかりを聞かされることが多いです。
そうすると、2つの間には直接的な関係があると、勘違いしてしまいます。
ここまでやってきたことは、このようなことです。
- 「結論」と「事実」は、結びついているのか
- どのような事実があれば、結論は証明できるか
- 検討したらピラミッドを新たに組み直す
「もっと、実践的に使えるようにしたい」「より、深めて理解したい」
そう考えるあなたに、私が読んでおすすめと思った本を紹介します。
クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法
この本は、今回紹介した方法を、より深掘りして、「結論の妥当性」にも、どう言った方法で考えればよいか書かれています。
例)顧客満足度90%の測り方は、果たして正しいものであるか
クリティカルシンキングは、紹介した内容以上にまだまだ奥が深いです。
今後も、一緒に学習していきましょう。
こちらは、大学講義内でお勧めされた本です。↓
最後まで、読んでいただきありがとうございます。